「SNSの真の力を改めて実感した」 旅先で父を助けてくれた見知らぬ人と...X上での〝奇跡の再会に感動広がる
お金を渡したことを「特に気にしていなかった」
Jタウンネット記者は今回の件について、菅原ゆきこさんと陽出子さんにそれぞれ話を聞くことができた。
9月12日、Jタウンネット記者の取材に応じた菅原さんは今回の繋がりを「偶然が幾重にも重なってできたご縁」だと語る。
「誰かに何かをしてあげたことは忘れるようにしている」という菅原さん。なぜならそれは、"その時できる範囲で勝手にしたくてやったこと"であって、見返りが欲しくて行動しているわけではないからだ。
だから、今回の件についても特に気にしておらず、「ちゃんとあの後帰れたかなぁ」と思っていたぐらいだった。
「家族には話のネタで、東京でこういうことがあったんだ~と言いましたが、この話は終わるだろうと思っていました」
そんな菅原さんは、X上で一部のユーザーから、菅原さんの行動に対し「裕福だから1万円をあげれたんだ」というような内容のポストされていたことが印象的だったと語る。
「私は金額に対する価値が納得出来れば、多少高くても払います。普段はお金を稼ぐ事より節約する方が実は儲かるという考え方なので、人には見えないパジャマやパンツは8年も同じものを使っていましたwしかもまだ捨てる気は一切有りません。服は基本破れるまで着倒しますw
これのどこが裕福やねんと言いたいw」
建築士で、インテリアコーディネーターでもある菅原さん。大体の事は自分でどうにか出来るため、気に入ったものは破れても壊れても直して使う。美容室代も節約して自分でカットやカラーもするほどなんだとか。
けれど、イベント等がありきれいに見せたいときは「それだけ払う価値があるから」と、信頼できる美容師さんに頼んでいるという。
使う時は使う、使わない時はとことん使わない。
そんな信条を持つ菅原さんにとって、陽出子さんのお父さんに渡した1万円も「渡す価値があると考えたお金」だった。
だから、X上で称賛の声が多く寄せられていることについては、「マジで大した事してへんのに」と首をかしげたそう。
「娘と娘の友達には『カッコいい』と言ってもらえました。
人生でそんな言葉言ってもらえるチャンスってあんまり無いので、これでもう本当に充分です」(菅原さん)