「新幹線の真ん中席に女子大生の私、隣は酔っ払いオジサン。お酒片手に答えにくいことを次々聞かれて...」(岩手県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Uさん(岩手県・40代女性)
千葉県の大学に進学したUさんはある夏の日、新幹線に乗って遠方の実家に帰ろうとしていた。
満席の新幹線でなんとか席を確保できたが、隣は酔っ払いで......。
<Uさんの体験談>
千葉県の大学に進学し、初めて実家に帰省した時のことです。
当時まだ幼さの残る私。一人で新幹線に乗った経験も、まだ数えるほどだったと思います。
酔っ払いオジサンに絡まれて...
お盆の帰省ラッシュで、満席の新幹線。私は三列席の真ん中の席をとることができました。
しかし、ホッとしたのもつかの間、隣に座った60代くらいのオジサンがお酒を片手に、「何歳なの?」「名前は?」と答えにくいことを次々に聞いてきて......。
どうしたらいいのかわからず、ただうつむいているしかありませんでした。
すぐに耐えられなくなって席を離れ、しばらくデッキにいたのですが、2時間以上もここにいるのは......と思い勇気を振り絞り再び席へ。
オジサンはまた、私に絡み始めました。
するとその時、近くに座っていた30代くらいの女性が突然こう言って、席を譲ってくれたのです。
「私席かわるからあなたこっちに座りなさい」
席をかわってくれたその女性は、「ハイハイ分かったから」などとオジサンを見事にあしらい、オジサンもおとなしくなりました。
おじさんは私たちより早く下車したので、女性にお礼とお詫びを伝えると、「酔っぱらいだから気にしないで」と言ってくれたのを今でも覚えています。
おじさんも決して悪気があったわけではないと思いますが、私も大人の女性になったら人を助けられるたくましさを身に付けたい、と思った出来事でした。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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