「存在しない記憶」が溢れ出して止まらない... メルカリが原宿に爆誕させた「ウチの実家」に帰省してみた
兄よ、黒歴史ノートは読ませてもらった!
残る兄妹の部屋も、2人の人物像がハッキリわかるような部屋だった。
妹の部屋には、プリクラ帳にプロフ帳、メイクするのに使っていただろう道具たちや沢山のつけまつげ、ラインストーンでビッシリのガラケー、チェキ、浜崎あゆみのポスターなどがあった。
妹はギャルにあこがれていたのだろう。伝説的ギャル雑誌「egg」もあったし。
兄の部屋には漫画やCD、ビックリマンシール、ミニ四駆、キン消しの山、昔のiMacに古いMacbook、ゲームボーイ、バーコードバトラー、MD、ギター、モー娘。のポスターなどなど。
オモチャや機械で遊ぶのが好きな、モー娘。ファンだったのかもしれない。
そんな彼の部屋で、気になりすぎるモノを見つけた。
「絶対に見るな」と書かれた、怪しい箱である。こんなの、開けないわけがない。
中には、ノートが入っていた。
勝手に読んでおいて悪いが、こっちまで恥ずかしくなってくるような"ポエム帳"であった。
きっと兄の「黒歴史」に違いない。必見である。
すべての部屋を見終わった記者は、"帰省"を終え、会社に戻ることにした。
帰り際、お父さんが「またいつでも来いよ」と言ってくれて、じんわり心が温かくなった。
ところで、メルカリが「ウチの実家」を実施する狙いは「自宅や実家にある不要品の価値を可視化」すること。
同社の調査によると、日本の家庭に眠っている国民一人あたりの"かくれ資産"は平均約53万円。大掃除で捨てられる可能性のある不用品の資産価値は、国民一人あたり約8万5000円に上るという。
展示を通して、実家にある捨てようと思っていた不用品が誰かにとっては価値があると認識してもらえるきっかけになったらと、実家にありそうな古いモノを集めた空間を作り上げた(同社マーケティングディレクター・千葉久義さん)
大掃除で捨てようとしていたものに、意外な値段がついていることが分かるかも?
時間がある人は、ぜひ"帰省"してみてほしい