「存在しない記憶」が溢れ出して止まらない... メルカリが原宿に爆誕させた「ウチの実家」に帰省してみた
お母さんにも、会いましたが...
というわけで、メルカリ「ウチの実家」はかなり実家感にあふれた企画なのだ。
設定は、60代後半の夫婦が暮らす家。2人には現在40歳の息子と34歳の娘がいるが、2人とも2003年前後に実家を巣立っていったという。
お父さんがいた「床の間」以外に、「居間」「台所」「兄妹の部屋」があり、中に置かれているものの中には、メルカリでの販売価格が表示されているものも。ちなみに、先ほどお父さんが気持ちよさそうに座っていたマッサージチェアーは4万8000円だった。
居間にはコタツが置かれていて、ミカンと、チラシで作ったミカンの皮入れがその上に乗っている。周りには懐かしのオモチャや「ヨン様」のうちわなんかがごちゃごちゃと置かれていた。
ここではミカンを食べてもいいし、スーファミで遊んでもいい。
キッチンには、お母さんが居た。
「あらおかえり。ほら、このマグカップ昔お土産で買ってきてくれたでしょう?」
と思い出を語り始める。唐突なことで「え...あ...そ、そうでしたよね」とぎこちない返事をしてしまう記者。
なんだろう......記憶喪失になったことをバレない様に取り繕う息子のような気分にもなってきた。
だとしたら、冷蔵庫に貼られていたこの手紙や、「マッサージけん」は、僕が書いたものなのだろうか......。
ちなみに、この冷蔵庫を開けるとドリンクがズラリと並んでいる。
急に生活感が無くなるが、これは「#メルカリでできたウチの実家」というハッシュタグと共に「ウチの実家」内で撮影した写真をSNSに投稿すると、お母さんが無料でプレゼントしてくれるドリンクだった。