もう轢かれちゃってるが... 希少な「ニホンヒキガエル産卵地」示す標識に注目集まる→役所が込めた思いとは
2023.08.12 20:00
カエルのための側溝や暗渠も完備
「産卵地をそのままに残すために、道路改良の計画していたルートを5メートル程度ずらし、産卵地をそのまま残し、ふ化したヒキガエルが道路に直接出て車にひかれないように、高さを約1メートルかさ上げする工事となりました」(邑南町役場羽須美支所担当者)
万一カエルが側溝に落ちてしまっても、カエルが側溝から抜け出しやすいよう側溝の側面に段差が付けられた環境保全型側溝も作ったという。またカエルが道路を横断するための横断暗渠も設置されているそうだ。
「カエル注意」の標識の目的は、ヒキガエルの希少な産卵地が付近にあることを知らせるため。そして、産卵地を保護し見守っていくことで、様々な共存できる環境を大切に守る思いを育む、といった願いも込められている。
邑南町役場担当者は、「数百メートル離れた水辺での産卵が確認されています。付近を通行する際は注意して通行していただければと思います」と呼びかけた。