もう轢かれちゃってるが... 希少な「ニホンヒキガエル産卵地」示す標識に注目集まる→役所が込めた思いとは
2023.08.12 20:00
落ち葉がカエルに見えて、ヒヤヒヤ!
投稿者「りん@異形矢印の人」さんによると、写真を撮影したのは8月4日の13時ごろ、場所は島根県邑智(おおち)郡邑南(おおなん)町の徳前(とくぜん)峠というところだった。「峠の頂上を挟むようにして、同じ標識が上下線で2箇所設置されていました」と語った。
「『動物が飛び出すおそれあり』の標識の変種はマニアの間でも重宝されていますが、特に希少な『カエル』バージョンでしかもそれが轢かれてしまっている姿とは、遊び心があるな...と。道中で落ち葉がカエルに見えてヒヤヒヤしました」(「りん@異形矢印の人」さん)
そして、 ニホンヒキガエルの産卵地になっているための注意喚起のようだ、とのこと。
Jタウンネット記者は、次に邑南町役場に取材した。
島根県の中部に位置する邑南町は、人口約1万人。豊かな自然とともに暮らす、農業中心の町だ。古来よりたたら製鉄が盛んな地域で、国史跡に指定された「久喜銀山遺跡」も存在する。
Jタウンネットの取材に応えた邑南町役場羽須美支所の担当者によると、「カエル注意」の標識が設置されたのは、2011年12月頃。当時、島根県の農道改良工事が行われており、その道路沿いにニホンヒキガエルの産卵地があったのだという。