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「冥界に迷い込んだ心地がしました」 頭蓋骨うずたかく積まれた「山の洞窟」発見される→ここは何?地元に聞いた

福田 週人

福田 週人

2023.06.28 20:10
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地元での呼び名は「シシ権現」

取材に応じた文化・文化財課の担当職員によると、白鹿権現は地元では「シシ権現」と呼ばれている。

1741年に書かれた、かつての臼杵藩領内の神社や寺の由緒などをまとめた文献「寺社考」でも、「穴権現」(読み方は不明だが『穴』を『シシ』と読ませる可能性があるとのこと)という名称で記されているそうだ。

「成立時期ははっきりしませんが、同文献によれば、臼杵市の熊野社の系統の神社として1146年年に村人が宮社を建立したと記されています。また、シシ権現の近くには14世紀ごろに建てられたと思われる石塔がありますので、このころには信仰を集めていた場所だと言えるでしょう」(担当職員)
白鹿権現へと続く山道。すでに雰囲気がある
白鹿権現へと続く山道。すでに雰囲気がある

また、「寺社考」にはその由来についても次のように記されているという。

「豊後国大野郡宇目水ヶ谷の猟師である清王太郎と二郎というふたりの兄弟は、目の前を走り過ぎた鹿を捕えようとして追いかけた。(中略)ふたりが西神野の山穴にたどり着くと、鹿が近くの熊野三社権現に姿を現した。神仏が鹿の姿で現われたものと考えた村人は、久安2年(1146年)に宮社を建立した」

その後、文献に登場する猟師の兄弟が宇目の出身であったことから、江戸時代には宇目の人々が猟で獲った鹿革を献納していったそうだ。

猟で獲った猪の骨とお神酒を奉納
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