「駅ナカうどん」のレベルじゃねーぞ! 上野駅内「親父の製麺所」が繰り出す「本場の味」に圧倒された件
関東では数少ない「本場」が名乗れる店
上野駅中央改札口を入って左に進んだ6番線と7番線の間の中2階部分にその店はある。
香川県から駆け付けて取材に立ち会ってくれた同社取締役・村上幸一さんによると、めりけんやはとにかく、「本物の讃岐うどん」にこだわっている。
「めりけんやの存在意義は『本物の讃岐うどん』にあります。食文化を継承して、麺とつゆを香川県で製造して、関東では数少ない『本場』が名乗れることにこだわっています」(村上幸一さん)
早速、「本場」の底力を見せてもらおうではないか! まずは上野店のおすすめ「釜玉うどん」(並・500円、以下税込み)だ。
熱々のうどんとたまごを素早くかき混ぜて、香川から直送されためりけんや特製の出汁醤油をかけるのがイチオシの食べ方。記者もそれにならい、いざ実食。
心地よいなめらかさと弾力をあわせ持った麺――今まで体感したことのない「快感」を記者の口の中いっぱいに与えてくれるこの麺に、記者のハートは一瞬で奪われていた。「本場」のこと、舐めてたぜ......。
そして、圧倒的な麺の魅力を、まろやかで濃厚なたまごと少し甘めの出汁醬油がいっそう引き立たせる。
取材であることを忘れ、うどんと自分だけが存在する幸福すぎる空間に浸りきる。あまりに夢中になっていたため、傍にいてくれていた取締役の村上さんが「僕がいないほうがよろしいですね」と苦笑しながら裏へと去っていってしまうほどだった。