「人通りのない峠道で若い男女の車に乗せられた小学生の私。恐怖のあまりに叫ぶと運転手が慌てて...」(鹿児島県・50代女性)
1台の車が停まり...
ある日の帰り道、私はうっかりこの蓋の無い側溝に落ちてしまいました。
子供の私の肩くらいの深さから這い上がることもできず、落ちた拍子にできた手足の擦り傷も痛みます。幸い水の無い側溝だったので、とりあえず家の方向を目指して泣きながら歩いていました。

その横を何台もの車が猛スピードで通り過ぎていきます。しばらくすると1台の車が少し先に停まり、降りてきた若いお兄さんとお姉さんが、側溝にいた私に声をかけてきました。
その時の会話はもう覚えていませんが、お兄さんお姉さんに引き上げられ、家を聞かれた後にそのまま車に乗せられました。車内には他にもお兄さんがいました。
走りだしてしばらくして、少し落ち着いた私はそこでようやく「知らない人の車に乗ってしまった」ことに気づき、不安でドキドキ。
自宅へ続く細い坂の横を通り過ぎたとき、「誘拐される」と思った私の恐怖はピークになって......。