知る人ぞ知る千葉・内房「竹岡式ラーメン」 リニューアルしたてのカップ麺で、そのディープな魅力を探る
2023.05.14 11:00
チャーシューだれが甘く香る醤油スープ
チャーシューだれを用いた真っ黒なスープの色味を再現した醤油味のスープに、細めのノンフライ麺、レトルトのチャーシューとメンマ、そして刻み玉ねぎが合わせられています。
湯気からはチャーシューだれならではの甘濃い香りが漂い、玉ねぎと合わせて「竹岡式ラーメン」の雰囲気が強く感じられます。
豚と鶏を合わせ濃口醤油を使用したスープは、さすがにお店のようなチャーシューだれをそのまま用いたものとは異なっていました。
甘濃い香りとは裏腹に、醤油のキレと胡椒によってキリッと引き締められており、見た目や香りほどの濃厚さはありません。
油脂はそれほど多くなく、味のコクは主に玉ねぎから出されているようです。
香りでチャーシューだれの濃厚さを演出しつつ、味はキリッとした醤油味という二面性を持ったスープでした。
麺は、中細でストレート形状のノンフライ麺。
麺表面につるみがある多加水麺食感ですが、細めなので主張はそれほどなく、スープの味を引き立てています。
お店では、ラーメン店としては珍しく乾麺が用いられており、カップ麺とも近しいものがありますが、お店の麺はカップ麺よりも太く、ガッツリと縮れもついているため、だいぶ形状は異なっていました。