WBCチェコ代表の故郷の料理はどんなもの? 都内の「チェコ料理専門店」で未知の魅力に迫る
シンプルな見た目だけど......
だあしゑんかのマスター・高野文雄さんは、観光でチェコを訪れ、その文化に感銘を受けたという。その後、日本国内のチェコ料理店で修行を重ね、「だあしゑんか」をオープン。今年で創業16年目を迎える。
地下にある店内は落ち着いた雰囲気で、高野さんが振る舞うチェコ料理と共に、チェコのビールなども味わえる。
メニュー表に並ぶのは聞きなれない名前のメニューばかり。しかし、添えられている写真はどれもおいしそうで、どれにするか迷ってしまう。Jタウンネット記者は高野さんにお願いし、チェコ料理初心者におススメのメニューを作ってもらうことにした。
最初に食べたのは「ブランボラーク(プレーン)」だ。
ブランボラークとは、じゃがいもをすりおろして焼いたお好み焼き風のパンケーキで、チェコの人々に親しまれている家庭料理の1つ。マジョラムというオレガノに似たハーブが効いているのがポイント。高野さんによると、このマジョラムを使うことでチェコ料理らしさが出るのだという。
フライパンでじっくり焼き上げられていて外はさっくり、中はふわふわの食感がたまらない。じゃがいもの素朴な味とマジョラムの繊細で甘みのある香りの絶妙なマリアージュに魅了される。
添えられたタルタルソースはピクルスの漬け汁を使っているそうで、酸味が効いている。これを付けると、マジョラムの風味がより強く感じられ、ますます虜になってしまった。
シンプルな見た目なのに何度でも楽しめる、侮れない1品だ。