手間はかかるがコスパは抜群 熊本・五木食品が誇る「生タイプ鍋焼うどん」がとにかくアツい
「鍋焼えび天うどん」の「えび天」は...

まずは「鍋焼えび天うどん」から食べていきます。
カップ麺では、天ぷらが入っているのはお蕎麦で、うどんは油揚げというのが鉄板の組み合わせですが、その間隙を突くように、五木食品のホームページなどでは「鍋焼」シリーズの中で「えび天うどん」が看板商品的に扱われています。
パッケージに映る天ぷらには大きな海老が入っているように見えますが、果たして実物は......。

カップ麺でもよく見られるかき揚げタイプ。
海老揚げ玉のようなものが入っているだけで、これを「えび天」というには多少違和感がありました。
「どん兵衛」や「緑のたぬき」のものに比べると少し見劣りします。

つゆは、薄口醤油の主張がおとなしく、相対的にかつおと昆布のだしが前面に出ています。
九州のうどんつゆは、あごだしのイメージがありますが、今回のつゆは昆布が強めで、魚介はそれほど強くありません。
醤油が強く感じられる東日本の味に慣れていると、あっさりすぎて最初はちょっと頼りなく感じられるものの、だんだんとだしの厚みが感じられるようになり、加えてわかめの磯風味がつゆに輪郭を加えていました。
麺は太いうどんですが、太さからイメージするほどの弾力やコシはなく、思いのほか歯切れがよくてやわらかい食感となっています。
福岡のうどんはやわらかいのが特徴なので、九州を中心に展開する五木食品のうどんにもその傾向が反映されているようです。
かための食感が好きなら、火にかける時間をなるべく短くすると良さそう。
生タイプの麺は、殺菌処理のために酸味を感じることが多く、今回の麺も調理前には酸っぱい匂いがあったのですが、沸騰させたためか、調理後はまったく感じなくなりました。