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「まってろよ おれの白うさぎ」さっそく商品化されていた 初回放送の6日後に販売開始

井上 慧果

井上 慧果

2023.01.24 20:00
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乗るしかない、このビッグウェーブに

饅頭は、ウサギのお尻の形をしている。「放送から一週間も経たないうちにこれほどの商品を生み出せるとは」と驚いたが、同店では元々「迷菓 兎尻饅頭(めいか うさしりまんじゅう)」というウサギのお尻の形をした商品を販売しており、それを大河用にアレンジしたのだという。

兎尻饅頭は、「ふだん和菓子を食べない層にも、あんこの美味しさを知ってほしい」という思いで立ち上げられた同店のブランド「antabe(アンタベ)」の商品で、「まってろよ おれの白うさぎ」として販売することで、ブランドを広めるきっかけにもなる、と思ったそうだ。

見た目もかわいい「まってろよ おれの白うさぎ」
見た目もかわいい「まってろよ おれの白うさぎ」

「まってろよ おれの白うさぎ」を発案したのは、「オカビズ」のチーフコーディネーター・秋元祥治さんだ。岡崎市が「どうする家康」の舞台の1つとなるため、「地域の中小企業はこの波に乗っかるしかない」と、以前から考えていた。

そして迎えた初回放送で、あの盛り上がりである。「俺の白うさぎ」で何かできないか――秋元さんは動き出した。

「今年がウサギ年だというのもあって、地域のお菓子屋さんが何か作っていたりしないかな? と考えました。そこで過去にオカビズに相談に来てくださったお店にお声かけさせていただき、商品化が実現しました」(秋元さん)

地方には、技術や熱量はあるのに、広報や営業といった点に苦労している中小企業も多い。岡崎市内のそんな企業にとって、「どうする家康」は乗っていかねばならない「ビッグウェーブ」なのだ、と秋元さんは語る。

第1話の放送後、オカビズが提案を行ったのは小野玉川堂だけではない。和菓子店「近江屋本舗」にも声をかけ、「俺の白兎」というウサギの形の上生菓子の販売が始まった。

また、第2話「兎と狼」でもオカビズの提案をもとに、2つの菓子店に新商品が登場。「寅年 寅の日 寅の刻生まれ」といわれる家康が「実はウサギ年生まれだったのでは」というエピソードや「家臣には虎のように勇ましく振舞うが、陰でウサギのように震える」描写から着想を得たスイーツが21日から販売中されている。

洋菓子店「マジカル」の「徳川家康虎ロール~厭離穢土欣求浄土~」(写真左)と和菓子店「ますだ家」の「虎の皮をかぶった白うさぎ」(写真右)
洋菓子店「マジカル」の「徳川家康虎ロール~厭離穢土欣求浄土~」(写真左)と和菓子店「ますだ家」の「虎の皮をかぶった白うさぎ」(写真右)

ドラマが回を重ねるごとに、新しいスイーツもどんどん生み出されていくのだろうか? 岡崎市が「どうする」のか、これからも目が離せない。

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