「名古屋城」や「熱田神宮」まで、もう迷わない! 名古屋市営地下鉄、終電後に一気に仕上げた「新・駅名標」
理由は中村区役所の移転
各駅の写真を投稿したのは、「色々ありそうで何も無い街、でも生活するには何かと便利な街。都会なのは一部だけで、イメージより田舎。そんな名古屋市に君もおいでよ」とプロフィールに掲げるアカウント「おいでよ名古屋@おいなご」(@oinagoya)さん。名古屋の様々な情報を発信している。
おいなごさんが、名古屋市営地下鉄の駅名が変更されるかもしれない、と知ったのは2017年3月。名古屋市が「市役所駅」の駅名に「名古屋城」を入れる検討を始めることを報じた、日本経済新聞の11日付の記事がきっかけだった。
この時に検討の理由として述べられていたのは、市役所駅が名古屋城の最寄りであることが、観光客にはわかりにくいという指摘があったから、というものだ。「そういえば名古屋城に行くとき、(隣駅の)名城公園で降りそうになったのを思い出しました」と、投稿者「おいでよ名古屋@おいなご」さんも語っていた。
つまり、駅名の変更は5年ほど前から検討されていたのだが、それが2023年に行われたのは、「中村区役所」の移転が関係している。
名古屋市の資料によると、旧・中村区役所は1964年に作られ、建物の老朽化などが原因で十分な区民サービスが提供できない状況にあった。地域住民からも改築の要望が提出されていたという。
そこで、敷地面積が広く、区全体からアクセスしやすい地下舘東山線「本陣駅」の近くにすることに。新庁舎の業務開始日が、駅名が変わったのと同じ23年1月4日だった。
つまり、旧・中村区役所駅は区役所前ではなくなるので、名称変更をする必要があった。そこで、「太閤通」という地名を駅名にすることになったのだ。
なお本陣駅の駅名は変わらず、駅名標に「中村区役所」と付記されている。