「飲み会に行った娘からの電話に出たら『お母さん、ごめんなさい』。聞こえてきたのは知らない声で...」(東京都・50代女性)
娘の声じゃない!
私が布団に入ってうとうとしていたところ、娘から電話がかかってきました。
「もしもし、何? もうお母さん寝てるんだけど」
そんな不愛想な対応をした私に返事をしたのは、娘ではありませんでした。知らない女の人の声が聞こえてきたのです。
えっ? 何? どういうこと? 私は一気に目が覚めて、慌てて布団から飛び起きました。
声の主は、娘が渋谷から京王井の頭線に乗った途端にバタンと倒れたのを見て、このままではとても家に辿り着けないと思い、保護してくれたのだそう。
とても明るい、ハキハキとした大人の女性という感じの声で、その人はこう仰いました。
「お母さんごめんなさい。びっくりしましたよね。娘さん、電車乗るなり倒れちゃって。きっと楽しいお酒だったんですよ。怒らないであげてくださいね。私も若かりしころ、同じことありましたから!」
さらに、1人じゃ電車を降りることもままならなそうな娘を、タクシーに乗せてくれると言うのです。
「タクシー乗る時、また連絡しますので、お母さん住所、タクシーの運転手さんに伝えてもらっていいですか?娘さんは言えそうもないので」
その横からは、「大丈夫ー!帰れまーす!アハハ~」なんて娘の声が聞こえてきました。まさにへべれけ......。ぐでんぐでんな様子が伝わってきました。