「ドアを叩いてもベルを鳴らしても、家の中の母が反応しない。不安でわんわん泣いてたら、ヤクザと噂の男が出てきて...」(東京都・10代女性)
ヤクザと噂される男が「奥さーん!」
私の家の近くにはアパートがあって、そこにヤクザだの何だのと噂されている男の人が住んでいました。
とはいえ、私が挨拶するといつも返してくれるし、よく話しかけてくれる優しい人でした。
その日も、私の泣き声に気付いてそのおじちゃんがわざわざ部屋から出てきてくれました。そして「何かあったの?」と声をかけてくれたのです。
私が「お母さんが気づいてくれないの」と泣きながら答えると、おじちゃんは「奥さーん!」と大声を出して母を呼んでくれました。
すると母が大慌てで家から出てきました。当時、夜勤の仕事をしていた母は疲れ切って眠ってしまっていて、おじちゃんの声で飛び起きたようです。
おじちゃんも母の夜勤のことを知っていたので、お礼を言う母を労い、私にも
「辛かったな。でもお母さんも大変なんだよ」
と言って慰めてくれました。
いつの間にかおじちゃんはどこかへ引っ越してしまったのですが、もう一度会えるのなら感謝を伝えたいです。
ありがとう、おじちゃん。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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