爽快!そして、壮大! 福井・三方五湖をチャリで巡ってみた結果→「地球の歴史」を感じちゃった
漁村風景の中をサイクリング
1日目
スタート地点は美浜駅
普段滅多に遠出をしない分、のんびりとサイクリングやグルメを楽しみたかったので、記者は1泊2日の行程で三方五湖を巡ることにした。
そのルートは、こんな感じ。
スタート地点はJR美浜駅。駅内にある若狭美浜観光協会では、いわゆる「ママチャリ」からロードバイクやクロスバイクまで色々なタイプの自転車をレンタルできるのだ。
記者が借りたのは電動アシスト付きのママチャリ「電動アシスト自転車26型」。この自転車の場合、レンタル代は1泊2日分で2400円(観光協会会員宿に宿泊の場合。税込み、以下同)で、ぐるっと回って三方駅で返却する予定なので、乗り捨て代1000円もここで支払っておく。
こちらが、今回の旅で記者の相棒となったレンタサイクル。番号が24(にし)番だったので、勝手に「ウエスタン号」と名付けることにした。2日間よろしく、ウエスタン号!
......と意気込んだものの、記者が美浜駅に着いた時にはなんだか一雨来そうな曇り空に。この日のサイクリングは短めにして、宿でゆっくりすることにした。
久々子湖と日向湖と若狭湾
美浜駅を出発して市街地を抜けると、三方五湖の1つである久々子(くぐし)湖が見えてくる。
南北に伸びた長い形が特徴のこの湖が、記者が最初に出会った「三方五湖」の一部。この規模の湖があと4つもあるなんて、なんだか想像がつかない。このあたりの人たちはきっと「湖と共に生活しているんだな」という感慨が、漠然と湧いてきた。
晴れていればボートで湖を回ってみたかったが、今回はそのまま北上。湖を横目に見つつ北岸を走り終えたら、次の湖・日向湖(ひるがこ)までは一旦湖畔を離れ、山道の集落を走る。このあたりで、いよいよポツポツと小雨が降り始め......日向湖に辿りつくと、こんな景色が待っていた。
運河を通じて日本海と繋がっている日向湖北岸沿いに細く長く立ち並ぶ日向集落は、まさに「昔ながらの漁村」といった雰囲気。家々の目の前に漁船がとまっている。
晴れていても絶景だろうとは思うが、雨でけぶったこの光景も幽玄な雰囲気で美しかった。というか、翌朝は晴れていてその美しさも見ることができたので、1日目が雨模様だったのは逆にラッキーだったかもしれない。
民宿「入舟」で1泊
この日、記者が泊まったのは旅館「入舟」。若狭湾と日向湖を同時に臨める場所にある民宿だ。
汗と雨でベトベトな記者を優しく出迎えてくれたのは、若女将の宮下いずみさん。せっかくなので日向湖周辺の見所をきくと四季それぞれに魅力があると教えてくれた。
「例えば、冬の雪が降る日向湖の景色なんかは、地元の人間でも綺麗やと思うくらいです。それに、冬は寒ブリをはじめ若狭湾や日向湖で獲れる魚が美味しいです。
でも、夏は夏でアワビやアマダイなんかが美味しいです。旅行に来るなら全シーズンおすすめですね」
う~ん、それはぜひとも全シーズン制覇してみたい。
宮下さんと話していると、少しだけ雨が上がったので外に出ると、夕焼けで空と海が色づいていて、美しかった。