うち50 ヘルツだけど、お隣さん60 ヘルツ? 2種類の電気が「混在」する村が存在した
「一つの村の中で50 Hzと60 Hzが混在する地域がある」その謎を解明すべく我々は日本の奥地へ向かった。
2022年9月8日、そんなつぶやきがツイッターに投稿され注目を集めた。
皆さんご存じの通り、日本の家庭に供給される電気の周波数は地域によって違う。富士山と糸魚川あたりを境に、東側には50ヘルツ、西側には60ヘルツの電気が送られているので、越境して引っ越す際には使っている家電がその後も使い続けられるか、チェックする必要がある。
それが「一つの村」という小さな範囲の中で混在しているとは......?
まずは話題の投稿をご覧いただこう。
デカデカと電柱に記された「50 Hzと60 Hzの表示」。2本の電柱は、ほぼ隣り合っているという。
これらの写真が撮影されたのは、長野県北端に位置する栄村。新潟県・群馬県と隣接する小さな村だ。
ツイッターユーザー「dydt」(@dydt_Nao)さんが投稿したツイートには、2万8000件を超える「いいね」のほか、こんな声が寄せられている。
「オーディオマニアがうちの電柱のが音が良いてマウント取り合いしそう」
「この付近の家電屋には50Hzと60Hzの両方売ってるんかな」
「必ずどこかにできるだろうとは思ってたが、最前線はこうなっているらしい。電気の世界は複雑怪奇だね」
Jタウンネット記者は、まず投稿者「dydt」さんが栄村を訪れた時の状況について聞いてみた。