「ペンパルに会うため船で訪れた今治。深夜まで港で来ない相手を待ってたら、見知らぬ男子大学生が...」(広島県・年齢不明女性)
2022.10.17 08:00
「迎えの人が来ないの?」
しかしその内、日付が変わるような時間になってしまいました。昔は携帯など無く、文通相手に連絡しようがなかったのです。
真っ暗な中で不安でしたが、こうなったら朝まで待つしかありません。
するとそこに、一台の車がやってきました。中には若い男性が乗っていて、窓を開けて話しかけてきたのです。
その人は、先ほど友達を迎えにこの場所に来ていたそうです。その時、私の姿を見ていて、心配になって戻ってきたのだと言います。
そして、こう提案してくれました。
「迎えの人が来ないの?もう朝まで船も来ないし、ここらへんは最近危ない人達がたむろしてる。
もし良かったら朝まで自分の実家に居たらいいよ。朝になったら駅まで送ってあげるよ」
今考えたらとても危険な判断なのですが、「このまま朝まで真っ暗な中を誰か来たらどうしようと怯えながらいるより、この人を信じるしかない」と思った私は車に乗りこみ、その方の実家に連れていっていただきました。