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「病院にお見舞いに行った帰りのバス。『お母さんに会いたい』と泣く5歳の私に、前の席の女性客が...」(静岡県・30代女性)

藤本 仁

藤本 仁

2022.10.13 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Sさん(静岡県・30代女性)

Sさんが5歳の頃、彼女の兄が骨折して入院することになり、Sさんはしばらく祖父母のもとに預けられることになった。

父親は仕事で忙しく、母親は兄の付き添いのためなかなか会うことができず、さみしい日々を過ごしていて......。

バレンタインの時期のバスの中で...(画像はイメージ)
バレンタインの時期のバスの中で...(画像はイメージ)

<Sさんの体験談>

30年前、私が5歳だった頃の話です。兄が骨折で入院することになり、私は祖父母に預けられました。

父は仕事、母は付き添いでなかなか会えず......。そんな生活が続きましたが、「大変なのはお兄ちゃんだから我慢しなきゃ」と、子供なりにがんばって過ごしていました。

でも、ちょうどバレンタインの時期のこと。兄のお見舞いを終え、祖母と二人で帰りのバスに乗ったとき、私は母と離れていく寂しさに耐え切れず泣きだしてしまったのでした。

一向に泣き止まない私に...

「お母さんに会いたい」と泣きやまない私に、祖母も困っていたと思います。

そのとき、前の席に座っていた女性が振り返りました。

そして、「よかったらどうぞ」と大きな箱をくれたのです。なんだろう、と開けてみると中にはたくさんのチョコレートが並んでいました。

大きな箱にたくさんのチョコレートが(画像はイメージ)
大きな箱にたくさんのチョコレートが(画像はイメージ)

私は「え!?これ全部もらえるの!?」ととても嬉しくなり、すぐに気分がパッと切り替わったことを覚えています。

きっと、誰かに渡す予定のチョコレートだったのでしょう。

それを、病院から帰るバスで泣いている私を見て事情を察し、くれたんだと思います。

あの時チョコレートを貰ったことで、バスの中だけじゃなく、家で我慢していた気持ちも救われて、本当に嬉しかったです。

一緒だった祖母は今年で104歳になりますが、今でもそのときの話を一緒にします。

きっと一生忘れない優しさです。

あのときは本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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