福井に向かっていたはずが、戦国時代に着いちゃった!? 歴史の中に入り込む「一乗谷・城下町探訪記」
2022.09.16 16:00
提供元:福井県
いざ戦国時代の城下町を探検
衝撃的な可能性に言葉を失っていると、さっき出会った女性に町屋の中に引っ張り込まれる。そして、「そんな恰好じゃ目立つから」と服を貸してくれた。
いかがだろうか。
我ながらなかなか、周囲の雰囲気に馴染んでいる。城下町で暮らす町民にしか見えない。これなら他の人に出会った時に警戒されることもないだろう。
さて、ここがもし本当に戦国時代なら、こんな貴重な経験なかなか出来るモノではない。
記者がすることといえば、1つ。もちろん、取材だ。
「一乗谷の城下町」とは、どんな場所なのか。散策しながら探っていると、先ほどの女性以外にも住人の姿がちらほら見受けられた。
「私はそこに住んでるのよ」
「あそこは染物屋さんだよ」
と、皆さん親切に町の情報を教えてくれる。
町の中にある立派な構えの門は、武家屋敷のものらしい。人けが無いので、こっそり入ってみた。
井戸があった。
武家屋敷だけでなく、井戸はほとんどの町屋や屋敷にも備えつけられていたので、このあたりで生活している人々は水に困っていないみたいだ。
その後も散策を続けていたら、大きなお屋敷の敷地に迷いこんでしまった。お食事中のようだったので慌てて退散しようとしたのだが......。
よく見ると人形だ。