福井に向かっていたはずが、戦国時代に着いちゃった!? 歴史の中に入り込む「一乗谷・城下町探訪記」
ココにも行ってみて!一乗谷おすすめスポット3選
ここからは、一乗谷朝倉氏遺跡を訪れた時に立ち寄ってほしいスポットをご紹介する。
「一乗谷レストラント」「青木蘭麝堂」「一乗谷 あさくら水の駅」の3か所だ。
一乗谷レストラント
レストラン「一乗谷レストラント」は、遺跡の中にある。見ごたえのある遺跡を巡り、お腹が空いてしまっても安心だ。
ランチメニューのラインアップは地元産の厳選食材と郷土料理を存分に楽しめる「饗膳(きょうぜん)ランチ」や、越前おろしそばと選べるミニ丼・小鉢がついた「一乗谷そばセット」、へしこおろしそば、にしんそば、ソースカツ丼など量も種類も豊富。福井の名物が揃った、観光客に嬉しいラインアップだ。
青木蘭麝堂
遺跡入り口から車で3分程の場所にある青木蘭麝堂は、戦国大名・朝倉氏の時代から一乗谷西方・越前東郷に根付く老舗。数百年の歴史を持つ酒蔵で、庭園は福井市指定文化財に、敷地内の建物は国の登録有形文化財に指定されている。
ここで製造販売しているのは、朝倉氏一門が健康維持と氏族繁栄のために珍重したと言われる健康酒「蘭麝酒(らんじゃしゅ)」。越前東郷米を原料に、十数種類の生薬を漬け込んで熟成させたものだ。
琥珀色のとろりとした液体が美しい。匂いを嗅いでみると、ハーブのような、漢方薬のような、不思議な香りがした。うっすらと木のような匂いもする。
口に運ぶと、意外にもさらりとした口当たり。しかも後味が驚くほど爽やかで、清涼感がすごい。口の中にすーっと広がり、さっぱりしていく。
お店の人からは、「健康維持のために飲むならそのままでもいいけど、ロックにしたり、ソーダ割りにすると美味しい」と教えてもらっていたのが、なるほど確かに、炭酸が合いそうだ。
揚げ物や中華料理といった油っこい料理と一緒に飲むと、この清涼感は余計に心地がいいかもしれない。
道の駅 一乗谷 あさくら水の駅
「道の駅 一乗谷 あさくら水の駅」は一乗谷朝倉氏遺跡の玄関口にあり、観光案内所としての役割も担っている。
飲食コーナーでは越前おろしそばやソースカツ丼といった地元グルメはもちろん、ソフトクリームやパフェといったスイーツも楽しめるのでちょっとした休憩にぴったり。福井県の銘菓や地酒といった名産品、地元の新鮮な農産物なども販売しているので、おみやげを探すのにももってこいだ。
休憩・おみやげのどちらにもオススメなのが、一乗谷ジンジャエール。このあたりでしか買えない、一乗谷エリア限定商品だ。
「朝倉氏遺跡保存協会」とJA福井市女性部「ジンジャーガールズ」が共同開発したもので、福井市産のしょうがのみを使用したという地元ならではの商品。甘すぎず、しょうが本来の風味を楽しめる優しく、さわやかな味わいだった。
ほかにも、朝倉家の家紋「三つ盛り木瓜(みつもりもっこう)」がデザインされた戦国大名朝倉どら焼きや、朝倉家初代の孝景が非常食として栽培したのが起源とされている「越前そば」の「籠城用」(常温保存で「なま」なのに賞味期限が2か月以上もある!)、朝倉家が戦勝祈願を行ったという「安波賀春日神社」の日供祭でお供えされている「てもみ和布(わかめ)」など、朝倉氏に縁ある気になるおみやげがたくさんあった。
遺跡を見るだけではなく、中に入り、味わい、楽しめる。一乗谷朝倉氏遺跡はまさに、歴史を「体感」することが出来る場所と言える。
福井駅から、JR越美北線で16分+一乗谷駅から徒歩9分、路線バスでは30分ほどで辿り着ける「戦国時代」に皆さんもタイムスリップしてみてはいかが?土日祝日には遺跡内を巡る無料周遊シャトルバス「朝倉ゆめまる号」も走っているぞ!
<企画編集・Jタウンネット>