「もうどうでもいいや」と...
仕事のためにヒールを履いていたので、徒歩30分は途方もなく長く感じます。
その上、運悪く雨まで降り出す始末。もちろん、傘なんか持っていません。
「もうどうでもいいや」
仕事終わり、深夜にヒールで歩いて疲れていた私はそう思い、降り出した雨に濡れながらトボトボと歩いていました。
しばらくして辿りついた横断歩道は、歩行者用信号が赤。変わるのを待っていると、目の前に知らない車が停まりました。
突然のことに、私は恐怖を覚えて後ずさりました。すると、車の窓が開いて......。