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「上手に駐車できない私を、怪訝そうに見る隣の車の強面運転手。『ぶつけたらヤバイ』とパニクってると...」(千葉県・30代女性)

福田 週人

福田 週人

2022.09.09 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Aさん(千葉県・30代女性)

その日、Aさんは夫と2人の子供を車に乗せ、人気の飲食店に向かった。

駐車場はほぼ満杯。唯一空いていたスペースに車を停めようとしたのだが......。

駐車に手こずっていると...(画像はイメージ)
駐車に手こずっていると...(画像はイメージ)

<Aさんの体験談>

夫と子供二人と一緒に、人気のお寿司屋さんへ車で出かけた日のことです。夫は20年来のペーパードライバーで、運転は初心者同然。自信がないので運転する際は若葉マークをつけ、普段はほとんど私の運転です。

とはいっても、私もそこまで運転が得意な方ではないのですが......。

「代わりにやってやろうか?」

お寿司屋さんについたのはお昼時で、混んでいました。狭めの駐車場はほぼ満車。唯一空いているのが店舗入口前の壁際だけ。

車を運転される方ならお分かりいただけるかと思いますが、一番奥の壁際駐車は非常に難易度が高い! 何気なく頭から入ってしまったものの、角度もおかしく、入口前で人通りも多く、小さく何度も切り返すものの、うまく車が収まりません。

夫が車を降りて指示するものの、そもそも夫もペーパードライバーなので指示が曖昧で的確じゃなく、私はパニックでした。

入口前で順番待ちをしているお客さんが心配そうに私たちを眺めています。隣に停まっていた車の中の男女も怪訝そうにこちらを見ています。男性の方は強面で、50~60代くらい。私はその人の目が特に気になっていました。

隣の車の男性が怪訝そうに見ていて...(画像はイメージ)
隣の車の男性が怪訝そうに見ていて...(画像はイメージ)

お隣の車にぶつけたら、大変なことになる。そう思い手に汗握っていると、その男性が窓に近寄ってきました。そして、こう言ったのです。

「代わりにやってやろうか?」

運転席に迎え入れると...

もうお手上げ状態だった私は、「わぁあ...いいんですか...お願いします!」と車を降り、男性に運転席を譲りました。すると、車は大きくバックして駐車場の真ん中あたりまで戻っていきます。

私はこの時、子供二人を乗せたまま男性に運転を替わってしまったことに気付き、「このまま連れ去られたらどうしよう...!」と一瞬慌てました。しかし、男性は私が後で出るときにもすんなり出られるように、方向転換して車が正面向きになるように入れ直してくれたのでした。

一発で見事にきっちり線の中に収まっていく車を見て、一瞬でも男性を疑った自分を恥じ、運転のうまさと男性の親切心に心底感激してしまいました。

男性が見事な手際で代わりに駐車をしてくれた(画像はイメージ)
男性が見事な手際で代わりに駐車をしてくれた(画像はイメージ)

駐車に手こずっていた私達を見て「このままじゃウチの車にぶつけられるぞ...」と、見ていられなかったのだと思いますが、あの時は不慣れな私達に代わって駐車していただき本当にありがとうございました!

お陰で美味しいお寿司にありつけて、帰り際もすんなり出庫することができました!

その日以来、そのお店は駐車の難しさがトラウマとなって足が遠のいてしまいましたが、あの日は本当にありがとうございました! あのお寿司屋には、もっと駐車スキルをあげていつか出直します。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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