函館に着くと黒塗りの車が待っていた
その女性は細くて綺麗な、我々より1~2歳くらい年上の方で、東京の帽子の学校に行っていると話していました。
青函連絡船が函館に到着すると、1台の黒塗りの車が彼女を待っていました。そして、彼女は我々を車に招き入れ、函館山などを案内してくれたのです。
それだけでなく、別れ際には剣先イカがいっぱい入った大きな袋を渡され、
「帰りも時間があれば連絡してきなさい」
と言ってくれました。
彼女と別れ、我々は2週間ほど北海道を旅しました。帰りの青函連絡船が出るのは夜中。
時間があったので、私は言われた通り、彼女に電話をしてみることに......。