お寺で撮影された「白龍門」が夢みたいに美しい... どこまでも続く「白いフレーム」の正体は?
2022.06.15 08:00
名前は「白龍門」
めかぶさんによればこの写真は6日、岡山県北西端・新見市にある曹洞宗の寺院「済渡寺(さいどうじ)」で撮影したもの。
「幾重にも連なる鳥居の幾何学的な造形の美しさを伝えられないかと思いこのような写真になりました。影が出ると現実的になるので、影の出ない雨の日に撮影しました」
と撮影時を振り返る。なお、明るさなど基本的な調整は一部施しているものの、特別な加工などはしていないとのことだ。
ちなみに、同寺に真っ白な「千本鳥居」が完成したのは2021年5月のこと。全部で78基、全長86メートルに渡って並ぶ鳥居は「白龍門」と名付けられている。
クラウドファンディングサイト・READYFOR上の「済渡寺桃源郷プロジェクト」の概要ページなどによると、「白龍」とは平安時代の僧・空海の帰国に同行して唐からやってきた人物で、周辺地域で江戸時代後期頃まで焼かれていた「法曽焼」の元になる陶器製造技術をもたらした。済渡寺には、その白龍の塚がある。
先代住職は「済渡寺に眠る偉人・白龍について功績が広まって欲しい」と願い、白龍門を作ることにしたそうだ。
なお、済渡寺は10年かけて植えられた11000株のアジサイも有名。岡山県観光連盟のウェブサイトによると見ごろは6月下旬~7月末なので、これからの季節は神秘的な白い鳥居とあじさいのコラボを楽しめるチャンスだ。