北海道の焼きそばは「やき弁」だけじゃない! 道民が愛する2種をマニアが徹底解説
「焼そばやきっぺ」は、袋麺版「やきそば弁当」?
続いては東洋水産の「焼そばやきっぺ」。1977年に発売開始された商品です。
同じ東洋水産の「やきそば弁当」の発売が1975年なので、袋麺ながらカップ麺より後発の商品となっています。
「ホンコンやきそば」とは違い完全に北海道限定商品で、「やきそば弁当」と同じ「東洋水産 北海道工場」で生産されています。
ソースはやや甘めで、刺さらない味が特徴。「ホンコンやきそば」ほど薄味ではないですが、酸味やスパイスなどはあまり強くなく、最近のカップ焼そばに見られる刺激の強さはありません。
東洋水産はチルド焼そばも有名ですが、チルド焼そばはキレのある濃いめのソース味が特徴なのに対し、「やきそば弁当」のソースは少し甘めのやさしい味。
今回のソースは「やきそば弁当」に近く、刺さらない甘めの味はとてもよく似ていました。
麺は中細で縮れが強く、いかにもインスタント麺らしい形状となっています。ソースのりが良く、麺とソースに一体感がありました。
ふりかけにはアオサと紅生姜が入っていますが、これがまた「やきそば弁当」のふりかけとよく似ています。
名物の中華スープは入っておらず、麺も形状が違いますが、ソースとふりかけは「やきそば弁当」と似ており、袋麺版「やきそば弁当」と言っても良さそうです。