「いきなり服を脱ぎ、フンドシ一丁で池に飛び込んだ見知らぬおじさん。あの人がいなければ今、私は...」(兵庫県・70代女性)
おじさんがいきなり服を脱いで...
私が幼い時に助けて下さった命の恩人を、75歳となった今も忘れません。
私は4歳で、魚釣りに行く8歳と10歳の兄2人について近所の池に行っていました。
兄たちが釣りをしている間は池の土手に座ってたのですが、どうかした拍子にずるずると滑って池にはまってしまったのです。池の底に足はつかず、私は必死にもがいていました。
すると、その時です。丁度通りがかった見知らぬおじさんが、いきなり服を脱いで褌一丁になって水に飛び込み、私を岸へと引き上げてくれました。

私はぐったりとはしていましたが、彼が助けてくれたおかげで少し水を飲んだだけで大事に至らず、すぐにショックから立ち直り元気を取り戻しました。
私の事故に動転した兄たちは、泣きながらおじさんにお礼を言ったものの、当時は子どもだったため、どこのどなたかを訊くこともできませんでした。そんな私たちに、おじさんは
「気をつけてな!」
と一言いって素早く服を着てすぐに立ち去りました。