水族館スタッフも間違えた「オニカマス」と「ヤシャカマス」 どれくらい似ているの?見分け方を聞いた
「ヤシャカマスを知っていることがすごい」
今回、展示がされていたヤシャカマスは体型がオニカマスそっくり。
元々インド南西部岸のアラビア海にのみ生息するとされていたが、鹿児島大学大学院の森下悟至さんらの研究によって日本にも生息していることが判明し、2020年にヤシャカマスという和名がつけられたばかりの魚だ。

「ヤシャカマスの存在を知っていれば、写真からオニカマスとの違いを判別できます。指摘してくださった方が2020年に和名がついたヤシャカマスを知っていることがすごいと思います。恥ずかしながら当館のスタッフはオニカマスだと思い込んでいました」
とふくしま海洋科学館の職員は語る。展示されていたヤシャカマスを初めて見た時、「眼が少し小さいかな?」という違和感を覚えたものの、「個体差」だと考えていたそうだ。
そこへ指摘があり、「日本初記録や新種など、まだまだ知られていない生物もたくさんいると思うので、指摘があったことはちゃんと調べたいと思っていました」。