「静かな電車の中でしゃべり続ける私の赤ちゃん。必死にあやしていたら、1人のキャリアウーマンが...」(茨城県・40代女性)
とにかく反感を買わないように必死だった
子供を出産後、私は知り合いも誰もいない土地に引っ越してきて、右も左も分からないなか初めての子育てを開始しました。
夫は朝早く家を出て帰りも遅く、ワンオペ育児の中で常に気を張っているような毎日。特に、公共交通機関では子供が泣いてしまった時、他の利用客に舌打ちされたり悪態をつかれたりすることがあったので、電車やバスに乗ることに恐怖を感じていました。
それでも、どうしても電車で出掛けなければならない用事ができてしまい、抱っこ紐で娘を抱っこして電車に乗った時のことです。
娘は当時、ちょうど喃語が出たばかりのころ。静かな車内でずっと「アー!アー!」と声を発していて、私はピリピリしていました。
もちろん、まだ口で言って聞かせてもわからない年齢です。
しかし、私は周りの人へのアピールのために一生懸命「電車だから静かにしようね!」と語りかけて、とにかく反感を買わないように必死でした。
すると、そんな私の近くに、キリッとした雰囲気で年配の、おそらくキャリアウーマンだろう女性がツカツカ近づいてきたんです。