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大昔からあったとしか... 歴史的町並みに溶け込む「新築ビル」のこだわりがスゴイ

松葉 純一

松葉 純一

2022.01.12 18:21

「昭和初期の建築を極力再現すること」

千葉商船ビル外観(画像提供:岡建工事株式会社)

投稿者「kunitenten_arc」さんによると、この建物があるのは千葉県北東部の香取市。江戸時代中期から昭和初期、利根川水系の舟運と商業で繁栄し「北総の小江戸」と呼ばれる佐原という地区の忠敬(ちゅうけい)橋のきわだという。

このあたりは橋を中心に伝統的建造物保存地区に指定されており、ビルの近隣には、佐原で家業を営んでいた伊能忠敬の旧宅や古い町家建築、土蔵造り、洋風建築など江戸後期から昭和初期までの建物が建ち並び、歴史的町並み景観を構成している。

その中で「新築といえども戦前のデザインを援用して街並みに溶け込ませた手法はすごいと思います」とkunitenten_arcさんは語ってくれた。

建物の名称は、千葉商船ビル。このビルを設計・施工した岡建工事のウェブサイトによると、2018年10月に完成した3階建て鉄筋コンクリート壁式構造の事務所兼共同住宅だ。Jタウンネット記者は、同社に取材した。

千葉商船ビル1階(画像提供:岡建工事株式会社)

取材に応じたのは、岡建工事企画設計部の担当者。まず「千葉商船ビル」建設を企画した時期について聞いてみた。

「計画が始まったのは東北大震災の後、旧事務所が震災によるダメージを受け建て替えを考えられた時と伺っております。その後デザイン監修をされているIDデザインの戸山先生と基的な計画を進められ、2014年暮れ頃から私どももこの計画に参加させていただきました」(岡建工事企画設計部担当者)

――施主からの要望でもっとも強かったのは、どんなことだったのですか? 

「もともと建築に造詣の深いお施主様がご縁のあった、昭和初期に建てられた東京新橋の建築金物メーカーの建物をモデルに建築されたいとのご要望でしたが、現代の建築に求められる性能を損なうことなく昭和初期の建築を極力再現することでした」(岡建工事企画設計部担当者)
「震災の経験から、耐火建築物を」
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