「中年」にスポットライトを当てる――超斬新コンセプトのフリーマガジンが爆誕していた
コロナ禍で減った仕事と新たな挑戦
オシャレなのは表紙だけではなく、ページを開くと可愛らしくポップな感じ。
「映像の中の素敵な中年」として、映画やドラマなどに登場する素敵な中年世代のキャラクターが紹介されていたり、「クリエイティブな中年」として料理や陶芸などさまざまな創作活動を行う中年世代が紹介されていたり。また、中年たちによる詩や工作、オリジナルグッズや、中年をテーマにした漫画といった賑やかな「連載創作ページ」も設けられていて、読んでいて楽しい。
なぜこのようなフリーマガジンを、しかもデザイン会社が発行しているのだろう?
気になったJタウンネット記者は、12月21日、「中年。」の編集長・山荻ロンさんを取材した。
「中年。」は、2020年10月創刊。ibmaではそれまで、フリーマガジンを発行したことはなかったが、コロナ禍のステイホーム期間でイベント中止等が重なり、社内の仕事が減ってしまったことが転機となった。
「仕事は減ってしまったけれど、そのまま止まっているのではいけない、時間はあるのだから何か新しいものを生み出してほしい、と社長から社員みんなに声がかけられたんです。私は普段、会社では文字を調整したり修正したりして印刷物を作るDTPという業務を担当しています。そんな私が何かできることはないか、と考えて辿り着いたのがフリーマガジンの発行でした」(山荻さん)