「夜の山道を歩いていたら、知らないおじさんが『何してるんだ』。そのまま家に誘われたので、断ると...」(千葉県・40代男性)
「良かったら旅の途中で食べて」
そのまま車庫での飲み会が始まり、私たちは京都を出発してからのエピソードや、普段の大学生活の話、家族の話、将来の話、色々なことを話しました。

楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
そして翌朝、出発の時間に車庫から出ると、目の前におにぎりの入ったビニール袋が。それには手紙が添えられていました。
「昨日はお米を炊くのが間に合わなくてごめんなさい。良かったら旅の途中で食べて下さい。
追伸 昨晩はうちの人に付き合ってくれてありがとう。」
きっと、おじさんの奥さんが書いてくれたものだと思います。なんだか朝一から泣きそうになりながら、私たちはまた旅を続けました。
初対面の人にいきなり話しかけられると身構えてしまう世の中になりましたが、私はこの経験から今でも初対面の方とは普通に話せます。幸運な事に一度も騙されたりした事はありません。
あの時のおじさんや奥さんのおかげで、人っていいなと考えられる大人になれたと感じています。そして、人との出会いで人生は切り拓かれていくんだろうと考えるようになりました。
これからも楽しく、人との出会いに感謝して生きていきたいです。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
夜、山奥を歩き続けるといういささか無鉄砲な旅。おじさんも奥さんも、そんな若者たちを心配してくれたのだろう。
皆さんにも、今でも心に残っているような素敵な旅の思い出はあるだろうか。
Jタウンネットでは読者の皆様の「旅先でのいい話」を募集している。
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