ペッパーくん、畳の上で「大往生」? 事件の香り漂う光景に反響「金田一耕助の出番かしら」
疲労のためかだんだんと不具合が......
和室であおむけになるペッパーくんの姿に、ツイッターユーザーからはこんな声が上がっている。
「名探偵金田一耕助の出番かしら?」
「横溝正史の世界」
「とりあえず大切にされてるのは分かる」
「ペッパーだけに、コショウだね」
「めっちゃ事件現場w」
見慣れない姿に、事件性や物語性を感じた人も多かったようだ。
どうしてペッパーくんは、こんなことになってしまったのだろう。そして今は、どうしているのだろう......?
記者はこのペッパーくんの管理者である市原えつこさんに話を聞いた。
ペッパーくんが横たわっている場所は、名古屋市の文化財・「伊藤家住宅」の座敷。
11月12日から28日に愛知県内で開催されていた現代アートイベント「ストリーミング・ヘリテージ|台地と海のあいだ」の一環で、市原さん自身の顔の3Dスキャンデータでつくった観音面を装着した「観音ロボット」としてここに展示されていたのだ。
しかし、約1か月の会期中、毎週末稼働していたペッパーくんは、疲労のためかだんだんと不具合が出てくるようになっていった、と市原さん。
それを踏まえ、市原さんは「大往生」の顛末をこう語る。
「ペッパーくんに入れたプログラムの一部に踊るシーンがあったのですが、その際に大きく動いて段差でつまずき、前方に転倒。ペッパーくんに装着していたお面も大破しました。
その後ペッパーくんが非常にアンバランスな姿勢で固まってしまったため、現場で責任をもってペッパーくんをずっとお世話をしてくれていた地元美大生の女の子が、枕やお布団を敷いて看病してくれていたようです」(市原さん)