柿が一気に「洋風デザート」に大変身 山梨の老舗和菓子店に教わった「必殺技」レシピ、試してみた!
お酒を使ったお菓子は経験あり
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、金精軒製菓の担当者だった。
「柿のカラメルシロップ漬け」は、担当者自身が5年ほど前に考案したものだという。
「自分が家族を喜ばせるために考えたレシピになります。
思い付きで試したものですが、山梨県は日本酒やワインの生産が盛んなため、それらのお酒を使ったお菓子を職場でよく作ります。その経験や知識のお陰だと考えています」(金精軒製菓担当者)
お酒を使ったお菓子は、金精軒でも研究・試作しており、その成果の一端が発揮されたようだ。
そのレシピをツイッターに投稿したのは、呟きにも登場する顔見知りの柿生産者との会話がきっかけ。
「(柿農家さんに)『毎年美味しい柿をありがとうございます』と私がお礼を伝えたところ、『家族は柿が好きではないのでそう言ってもらえると嬉しい』と返ってきました。
農家さんは冗談半分で笑っておっしゃっていましたが、こんなに美味しい柿を作っているお父さん(柿農家さん)の凄さをご家族に伝えたくなり、あの呟きにまで行きついた次第です」(金精軒製菓担当者)
「柿のカラメルシロップ漬け」は金精軒の数ある「必殺技」のうちの一つだそうだが、必殺技とはどんなものだろう?
「好き嫌いの激しい食べ物を美味しくする技です!
例えば、餡子(あんこ)は好き嫌いの別れるお菓子の筆頭なので、これまでSNSで『カフェオレに餡子を入れる』などの知識を発信してきました。
今回の柿も、好き嫌いの別れる柿の美味しさを伝え『柿を育てた方を喜ばせたい』意図がございます」(金精軒製菓担当者)
柿が苦手という人にもおすすめできる技ということだ。
詳しいレシピを教えて欲しいのだが......と頼むと、そのレシピを使って「自分で作ってみたら」と勧められた。
ということで、ふだん料理などしたことがないJタウンネット記者だが、「柿のカラメルシロップ漬け」に挑戦してみることになった。
――はたして、うまくいくだろうか?