ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「電車の中で、だんだん暗くなる視界。側に座っていた若い男が、私のマフラーに手をかけて...」(都道府県不明、40代男性)

大久保 歩

大久保 歩

2021.10.20 08:00
0

10歳は年下に見えるのに

15年前の話です。真冬に、1週間の出張から帰宅すべく空港から電車に乗り、ドア付近に立っていました。

しばらくすると、なんとなく腹痛のような気持ち悪さを感じ、だんだん視界が暗くなってきました。これは貧血かと思い、なんとか倒れまいとするもののガクっと座り込んだ形に。

すると、すぐ隣に座っていた学生風の男の子が、私に声をかけてきたのです。

帰りの電車の中で...(画像はイメージ)
「どうしました?大丈夫ですか?」

彼はそう言いながら私のマフラーとネクタイを緩めると、「ここ座ってください」と、私を抱えて自分の席に座らせてくれました。

小さな声でお礼を言うのが精一杯で、座ってからも暑くもないのに汗がダラダラ出てきて、顔もおそらく蒼白だったのだと思います。

その子の降りる駅はどこだったのか...
続きを読む
PAGETOP