「道で骨折した犬を見つけ、動物病院へ。家中からかき集めたお金を見て、獣医は『全然足らないけど...』」(兵庫県・40代女性)
「ほんとは全然足らないんだけど」
病院に行くと、犬はやはり骨折していて、手術が必要な状態だと診断されました。
私は妹と2人で、獣医さんに家から持ってきたお金を見せました。あの時は無我夢中で、自分達がどのくらいのお金を持っていたのかもよく覚えていません。おそらく1万円あるかないかだったのではないかと思います。
それを見た獣医さんは、わたしたちにこう言いました。
「ほんとは全然足らないんだけど、これでいいよ」
そして、本当はいくらかかる、と告げることもなく手術をしてくださったのです。
また、私たちと犬を運んでくれたタクシーの運転手さんも、受診している間ずっと待っていてくれました。
あの時のタクシーの運転手さんや獣医さんのあたたかさ、今、本当にありがたく思います。
それからその犬には「シロ」と名付けて、我が家の仲間になりました。
もうずいぶん昔のことですから、もう亡くなってしまいましたが、シロは最後まで私と妹のそばを離れませんでした。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
搬送を引き受けてくれた運転手さんや、手術をしてくれた獣医さん。彼らの助けがなかったら、きっと「シロ」の命は助からなかったことだろう。
皆さんはこんなふうに、窮地に陥った時に優しく手を差し伸べてもらったことはあるだろうか。
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