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地元企業の社長が手取り足取り全力サポート 「住みたい田舎NO.1」愛媛・西条市の心強すぎる「移住の味方」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2021.09.15 15:00
提供元:西条市

山内さんによる、手厚すぎるサポート

移住希望者の中には、「何を、どうやって作って、どうしたいのか」ということを具体的に考えていない場合もあるという。山内さんはそんな時、彼らの話を聞いて、どうすればいいのか一緒に考える。

「相談しに来た人のやる気や性格、農業の知識などを見て、いろんな提案をします。作りやすい果物の紹介や機材の貸し出し、育て方、販売経路の確保、農地を探してあげることもあります。
例えば、ブドウを作りたいなら、専用の棚やビニールハウスが必要になりますし、その費用もかかりますよね。そのブドウを農協に出荷するのか、自分で売るのか、などをヒアリングします」
「丹原もぎたて俱楽部」の一つ、「あまか園」。ブドウがビニールハウスの中で、育っている
「丹原もぎたて俱楽部」の一つ、「あまか園」。ブドウがビニールハウスの中で、育っている

農業未経験で、具体的なプランがない人には、山内さんの知り合いの農家で研修を受けてもらう場合もあるという。

「丹原の近くには、『周ちゃん広場』という産直市場があり、様々な農作物を見てもらうには良い場所です。そこには農家さんもいるので、『〇〇の果物や野菜を作るのは難しい?』などと聞けば、いろんな情報が手に入ります。
また気になる果物や野菜農家さんのところに連れて行って、この作物は作りやすい、作りにくいということを学んで貰ったりします」

希望者からのヒアリングを通じて、米や野菜農家に興味があるならば、そちらへ連れて行くことも可能だという。

ぶどう狩りなどが楽しめる「ヤマサファーム」。園内のポニーは、観光客に大人気
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漠然とした希望を聞いて、具体的な方法を示してくれる。まさに「至れり尽くせり」だ。

いったい、なぜそこまでのサポートをするのか。

「農業者の高齢化や後継者不足により、耕作放棄地が増えているからです」

と山内さん。耕作放棄地とは、農林水産省が実施する統計調査「農林業センサス」で定義されている言葉で、「以前耕地であったもので、過去1年以上作物を栽培せず、この数年の間に再び耕作する考えのない土地」を指す。ざっくり言えば、栽培が行われていないし、将来その予定もない農地ということである。

山内さんは、真剣な面持ちで続ける。

「周囲に耕作放棄地が増えると、虫や動物がそこに住み着きます。
すると自分の農地で、作物が作れなくなる。だから、西条で農業をしてくれる人を増やしたいと思って......。モットーは、仲間づくり。そのためには、精一杯人助けしたいと思っています」

すべては、西条市の未来を守るために。そんな山内さんの手を借り、まもなく「丹原もぎたて倶楽部」に新しい農園が仲間入りする。

「農業って遠い存在だと思っていましたが...」
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