「見てるこっちが鼻痛い」 頭をズッポリ水に突っ込むフラミンゴに反響...どういう行動?動物園に聞いた
2021.08.20 17:00
口の中で泥水をろ過して...
写真に映っているのは、「ベニイロフラミンゴ」。同園では8羽飼育している。
るいずさんの投稿には、
「見てるこっちが鼻痛い」
「苦しくないんかな」
「そんなことある?」
など驚きの声が寄せられている。この飲み方はフラミンゴにはよくあることなのか、担当者に実際の写真を見てもらい、聞いてみた。
「写真では、どっぷり頭をつけて水を飲んでいるように見えますが、飼育係に確認したところおそらく、水の中の藻をこしているのではないかということです」(広報担当者)
――藻をこしている?
実はフラミンゴは、口の中で泥水をこし、藻類などを食べる習性があるのだ。
小学館の日本大百科全書(ニッポニカ)では、次のように解説されている。
「餌 (えさ) をとるときには頭を垂れて、先端が後方に向くようなかっこうで嘴を水中や泥の中に浸す。嘴や舌の両側は櫛 (くし) 状になっており、上嘴と舌を動かして口の中の泥水を濾過 (ろか) し、藻類やプランクトンを食べる」
つまり、写真のフラミンゴは食事中で、口の中に含んだ水をろ過して藻を食べていたと考えられる。
しかし、食事だとしても頭ごと突っ込むのはやはり大ざっぱでは?
広報担当者は、こう続けた。
「水を飲んでいる可能性もありますが、一瞬(おそらく1・2秒)頭をつけたところを、上手に撮影されたのではないでしょうか?」
「藻をこす様子は、日常的にやっており珍しくはないですが、大体はくちばしをつけていることが多いです」
「ここまで深く頭を水につけているのは、一瞬とはいえ見た方は衝撃を覚えるのではないでしょうか」
食事中に藻をこす場合も、頭ごとではなくくちばしを水につけていることが多いらしい。ここまでズッポリ行くのは、イレギュラーなようだ。
フラミンゴの中にも大ざっぱな性格のやつがいるのかなあ。