「密」なハダカデバネズミたちを完全再現! 上野動物園のぬいぐるみがシュールすぎる件
ぬいぐるみは本物よりビッグサイズ
都立動物園・水族館の公式サイト「東京ズーネット」によると、ハダカデバネズミとは地下にトンネル状の巣穴を掘り、群れで生活しているネズミで、地上に出てくることはほとんどない。
わずかな体毛やしわしわの体などの特徴は、地下生活に適応した結果だと考えられるとのこと。
取材に応じた、上野動物園の事業課・教育普及課の職員は、彼らが密集する性質について次のように説明した。
「ハダカデバネズミは哺乳類の中では珍しく女王を中心とした社会性を営む動物で、地中で生活し、体温調整機能をもたない変温動物でもあります。
冷えてくると密集し、お互いの体温で温めあう性質があり、とくに体が小さく冷えやすい子供を温めるために群れのメンバーの一部が『ふとん係』となって密集する姿が観察されます」
この「ふとん係」については、以前にJタウンネットでも紹介した。
ハダカデバネズミの群れにはヒエラルキーがあり、頂点に君臨するのは、群れに一匹だけの「女王」。その下に複数の「王様」や「兵隊」、そしてたくさんの「働きネズミ」たちが存在する。
普段は穴を掘ったり掃除をしたり、食料を集めたりする働きネズミたちの一部は、子供の養育機関になると一時的に「ふとん係」の仕事をするようになる。さながら「肉のふとん」として何匹も積み重なり、もぞもぞ動きながら子どもたちを保温するのだ。
ただ、今回、上野動物園で再現したのはこの「ふとん係」とは限らないとのことだった。