「密」なハダカデバネズミたちを完全再現! 上野動物園のぬいぐるみがシュールすぎる件
そもそも、どうして「ハダカデバネズミ」?
そもそも、なぜハダカデバネズミをぬいぐるみにしたのだろう? パンダやホッキョクグマ、ライオンなどの人気者たちに比べると、ややマイナーにも思えるが......。
「ジャイアントパンダやホッキョクグマ、ペンギン、といったメジャーな動物だけでなく、さまざまな動物をご覧になったお客様が『面白かった、楽しかった』という思い出を
『形(商品)』にしてお持ち帰りいただき、知って、興味を持っていただくことも
動物園の中のショップの役割だと考えています」(事業課・教育普及課職員)
さらに、ハダカデバネズミが展示されている「小獣館」の近くにあるギフトショップでは、ハダカデバネズミのグッズについての問い合わせが、毎月必ず数件あったという。
そこで、既製品のボールチェーン付のマスコットを販売したところ、来園者からの反応も好評だった。
その結果、商品開発係と店舗スタッフとのミーティングでマスコットのオリジナル化が検討され、ぬいぐるみの制作が決定。6月に新発売された。
ちなみに、本物のハダカデバネズミは全長7~11センチメートルなのに対して、ぬいぐるみは全長約16センチ、横幅約5.5センチと、本物よりやや大きめに作られているそうだ。
「飼育担当者と打ち合わせを重ね、『ハダカデバネズミ』の特徴をできるだけ表現することを意識しました。
最大の特徴は門歯の後ろ側で口が閉じるようになっていること、言い換えると上唇と下唇を突き破って門歯が生えているように見えるところです。
これを表現するため、想定より顔のサイズが少しだけ大きくなってしまったため、バランスを取るために全体もちょっとだけ大きくなってしまいました」(事業課・教育普及課職員)
再現度にこだわった結果、実物よりビッグサイズで誕生した「ハダカデバネズミ」ぬいぐるみは、公式の通信販売サイト「Tokyo Zoo Shop」でも購入できる。
たくさん集めて、密集し子どもを温めるハダカデバネズミたちを、お家で再現してみるのはどうだろう?