「自分だけの旅行ガイド」で満喫する地域の魅力 飛騨高山の新ホテルで「サスティナブルトラベル」体験してみた!
GOOD LOCALな「食」も満喫
さらに、旅の醍醐味の1つ、ホテルでの食事もすばらしい。地元のおいしい食材をふんだんに使った料理が、次々に運ばれてきた。
夕食は、「飛騨牛 陶板焼き ディナーコース」。
「地元野菜の旬菜サラダ」や「熟成マグロのカルパッチョ」などに続いて、メインである「飛騨牛もも肉 陶板焼き」が登場した。
ミディアムに焼き上がった頃あいで、スタッフおすすめの薬味・ワサビをつけていただく。
ワサビの豊かな風味が鼻を抜け、お肉本来の旨みを引き立ててくれて......しっかりめの歯ごたえも、ご飯との相性ばつぐんだった。
朝食は、「飛騨高山 四重玉手箱」。
箱状に重なった四角い皿を広げると、彩り鮮やかな料理が登場する。
一の膳は「焼き鮭の朴葉味噌添え」、二の膳は「飛騨高山惣菜のスペシャリテ」、三の膳は「本日の彩り前菜盛り合わせ」、そして四の膳が「地元野菜のパワーサラダ」。
ホテルの朝食によくあるビュッフェ形式にしていないのは、フードロス削減のためだという。
朝からかなりの量......と思いきや、野菜中心のさっぱりしたメニューが中心で、案外ぱくぱく食べられてしまう。味付けもしつこくなく、素材そのもののおいしさを存分に味わうことができた。
「玉手箱」が運ばれてくるまでの間に提供された、漬物を刻んで加えたポテトサラダもユニーク。
なんと、アイスクリームのようにワッフルコーンに載っているのだ。最初にアイス......?と思ったら、ポテトサラダで度肝を抜かれた。
そして、客室でも「GOOD LOCAL」な備品がところどころで存在感を発揮する。
たとえば、品の良いイスや机には、飛騨のケヤキが木材として使われている。ベッドサイドやゴミ箱、グラスを置くコースターに至るまで木製で統一。これらには、飛騨の森で採集された木のうち、形が曲がっているなどの理由で廃材となるはずだったものも活用されている。
だから、部屋全体から木のあたたかみが感じられるのだ。
そんな最高の部屋で睡眠を満喫し、翌日は、廃線後の鉄路を自転車で走るアクティビティ「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」へ向かった。ここも「GOOD LOCAL 100」に選ばれた1つだ。
ここでまさかあのような恐怖体験が待っているとは、あのときは夢にも思っていなかった――。