同じ「鳥中華」なのに、こんなにも違うとは... 山形ご当地麺を再現したカップ麺&棒ラーメンを徹底比較
棒ラーメンは「あっさり系」、カップ麺は「こってり味」
続いては「鳥中華」のカップ麺、ヤマダイの「ニュータッチ 大盛山形鳥中華」。
「ご当地満腹食堂」というシリーズの商品で、スーパーやドラッグストアを中心に扱われています。大盛なのに定価180円(税別)で手に取りやすい価格設定。
このシリーズは他に、「八王子ラーメン」、「大阪かすうどん」、「名古屋カレーうどん」、「長岡長岡醤油ラーメン」があり、いずれも他社のカップ麺では見かけることがそれほど多くないご当地ラーメンが再現されています。
蕎麦つゆ風の真っ黒なスープですが、鶏ガラベースにかつおだしをガツンと効かせています。甘みもしっかり強く、先ほどの棒ラーメンに比べると蕎麦つゆ感がさらに強いのが特徴的。
スープ表面に浮いている油からも、鶏やかつおがふわっと香り、スープの濃厚感を高めています。
同じ「鳥中華」を再現していても、先ほどの棒ラーメンがあっさり系なのに対し、こちらカップ麺は明らかにこってり味に振っており、大きな違いがありました。
麺は中細で縮れのついた油揚げ麺で、麺表面のつるみと弾力が感じられる多加水麺食感。良くも悪くもカップ麺らしい麺で、特にこの商品のために開発されたわけではなく汎用麺だと思われます。
ノンフライ麺で本格感のある棒ラーメンの方が麺には強みがありそうですが、カップ麺は湯戻し調理でお手軽なのが強み。麺量は90グラムでこちらも大盛サイズとなっています。
具として入っているのは、鶏肉、揚げ玉、ねぎ。
揚げ玉がスープのこってり感をさらに高めています。鶏肉はかたい食感で量はちょっと少なめですが、大盛で安価な価格設定の商品と考えると納得できる範疇ではないでしょうか。