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概念を投げてる... 阪急電鉄「エサやり禁止」ポスターがシュールで「物語シリーズかと思った」

福田 週人

福田 週人

2021.04.20 21:00
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公園や駅でよく見かける、「ハトにエサを与えないで」のポスター。

ハトにエサをあげている絵や、ハトのシルエットの上に×印が付けられたマークがあったりと、比較的わかりやすいデザインになっている場合がほとんどだ。

しかし、中にはこんな一風変わった「ハトのエサやり禁止ポスター」があると、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。

なかなか斬新なデザインだ(画像は野村玲央@LeoLeonniさんのツイートより)
なかなか斬新なデザインだ(画像は野村玲央@LeoLeonniさんのツイートより)

ポスターには、「ハトにエサを与えないでください」というお決まりの文面が書かれている。大きめの文字で書かれているので、とりあえず何のポスターかはわかるだろう。

しかし、問題はその文面の上に添えられているイラストだ。ハトへのエサやり禁止のポスターだからてっきりハトの絵やエサのシルエットでもあるのかと思いきや、あるのは人間の右手のシルエット。そして、その右手の先にはいくつかの「エサ」という文字......。

まさかの「エサ」の概念である。

ハトのイラストもなしに表現するとは、なかなか斬新でシュールなデザインだ。

このポスターに対し、ツイッター上では、

「概念を投げるな」
「鳥描けよww」

といった声と共に、「怪異」と呼ばれる存在にまつわる不思議な物語を描いたアニメ作品「<物語>シリーズ」(原作・西尾維新)っぽい、という感想も。

同作では、ある概念を絵ではなく文字を利用して伝えるような演出がふんだんに使われているためだろう。

なぜ、阪急電鉄ではこのようなポスターを掲出しているのだろうか。Jタウンネット記者は詳細を取材した。

文字の方がわかりやすいと思った

話題になっているのは、ツイッターユーザーの野村玲央(@LeoLeonni)さんが2021年4月12日に投稿した画像。Jタウンネット記者は14日、まずは投稿主の野村さんに話を聞いた。

野村さんは12日の20時ごろ、阪急電鉄の西宮北口駅でポスターを発見。

「『いらすとや等で掲示物の画一化が進む中、こういう野良の看板(?)が見られるのは嬉しいなー』と思い撮影しました」

と撮影当時を振り返った。

また、Jタウンネット記者は20日、阪急電鉄にも取材した。取材に応じた広報担当者はこちらのポスターについて、2019年8月ごろから西宮北口駅の今津線(宝塚方面ホーム)に2枚掲出しているものだと説明。掲示に至った経緯については、

「ポスターの掲出前は頻繁にハトのフンやエサが落ちており、店舗の営業にも支障が出ていたため、ポスターを掲出しました」

と述べた。

「エサ」だらけだ
「エサ」だらけだ

また、こうした変わったデザインになった背景については、

「エサを絵で表すよりも文字の方が分かりやすいと考え、現在のデザインにしています」

と述べた。たしかに、普通に黒丸や点々を書くよりもストレートに「エサ」と書かれている方が、より印象には残るかもしれない。

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