かわいくって、おめでたい 北海道最古の動物園の「70周年記念グッズ」に反響
2021.04.08 17:00
1つ1つ手作り
取材に応じた広報担当者によると、円山動物園が70周年を迎えることを踏まえ、もともとお祝いにつながる商品を作ろうと考えていたそうだ。そんな中、世間で水引が注目されていることを知ったらしい。
実は今、各所で「水引」が脚光を浴びている。ムック本の付録になったり、20年には「マツコの知らない世界」(TBS系)でも「ご祝儀袋の世界」として特集されたり......ツイッターでは、水引をモチーフにした手作りのアクセサリーを趣味で販売している人も目立つ。
従来の蝶結びなどとはまったく異なった、個性的なデザインに仕上げる「水引アート」も人気だ。
「SNSなどでその可能性に驚き、ぜひ、動物が作れないか、という発想で商品開発へと発展していきました。
また、70周年を迎える時期が新年度を迎える時期と重なることもあり、このような時代だからこそ、楽しくお祝いの気持ちを伝えられるお手伝いができるのではないか、という思いもありました」(広報担当者)
今回、デザインから制作までを手がけたのは、水引の創作活動を行う「水引工作所」。3種の動物をオフィシャルショップが指定し、デザイン原案やサンプルを見つつ相談を重ねて完成した。
「円山動物園と言えば」で思い浮かび、さらにオフィシャルショップでも人気のある動物たちということで、オオカミ、ホッキョクグマ、そしてレッサーパンダの3種に決まったそう。
特に人気なのは、「 強いて言えばオオカミ」とのこと。でも、メールでの注文数は3種とも拮抗していて、全種まとめて購入する人も多いそうだ。
通販だけでなくオフィシャルショップ店頭でも人気を集めているらしく、広報担当者は
「SNSとまではいかずとも、じわじわ浸透しており、店頭でも品切れになり作家さんに 頑張っていただいている状態です。
動物園の職員さんにも反応をいただけて、そちらも大変嬉しく思っております」
と、コメントした。
動物たちの水引は、水引工作所によって1つ1つ手作りしているため、大量生産は難しいそうだ。
贈るのがもったいなくなるような、見事な出来栄えの「アニマルご祝儀袋」。受け取った瞬間、相手も笑顔になってくれるに違いない。