アイスコーヒーを注文→出てきたのはホットコーヒーと「茶色いキューブ」 喫茶店のオシャレで粋な一杯に反響
2021.04.07 20:00
最後まで美味しいコーヒーを
話題になっているのは、ツイッターユーザーののおと(@Note0000000000)さんが2021年4月4日に投稿した写真。Jタウンネット記者は6日、まず本人に詳しい話を聞いた。
件のアイスコーヒーは4月4日の午前10時ごろ、東京都新宿区にあるカフェ「CozyStyle COFFEE」で出されたもの。
のおとさんがこちらのお店に足を運んだのは2回目で、
「最近お店を知って、居心地が良くてコーヒー自体も美味しく、そろそろ豆も欲しかったので、先月に引き続き今月も訪れました。先月は寒かったのでホットコーヒーしか飲んでないのですが、今回は1杯目にアイスコーヒー、2杯目にホットコーヒーにするつもりでアイスコーヒーを頼みました」
と注文の経緯を述べた。そうして運ばれてきたのが、コーヒー氷と、ホットコーヒーだったという。
「一瞬見た時に、いわゆるアイスコーヒーのヴィジュアルをしてなかったので頼み間違えたかなと3秒くらい考えてやっと理解しました。こちらの反応に気づき店員さんにもすぐさま飲み方の説明をして頂けました。
小さなコーヒー氷は稀に見ますが、ここまで大きなものは初めてなことや、形もシャープでかっこよくテンションが上がりました。味はもちろん美味しかったです。豆から選んでアイスコーヒーにして頂けるので飲み比べなどこれからの時期楽しみです」(のおとさん)
どうして、こういった形でアイスコーヒーを提供しているのだろうか。記者は7日、「CozyStyle COFFEE」にも取材した。
取材に応じた同店のオーナー兼焙煎士である小島一朗さんは、
「当店では、アイスコーヒーの作り置きをしないという方針をとっています。
作り置きをしてしまうと、コーヒーが段々と酸化してエグみが出てしまい、味が落ちてしまうためです。
なので、氷にしたコーヒーに淹れたてのホットコーヒーを注いでもらうことで、いつでもフレッシュなアイスコーヒーを飲んでいただきたいと考え、こうした形で提供しています」
と説明。
小島さんによると、氷にするコーヒーにもこだわりがある。コーヒー豆は焙煎時間の長いものは「深煎り」、短いものは「浅煎り」と呼ばれるが、コーヒー氷にはその中間あたりの「中煎り」をした豆を使っている。
酸味も甘味も強すぎない中煎りコーヒーで氷を作ることで、時間が経っても味が変わらず、美味しさが長持ちするようになっているという。さらに、一杯を長い時間ゆっくりと楽しんでもらうため、氷を大きめに作ってすぐには溶けないようにしているそうだ。
「当店ではお仕事や勉強などをしながら長時間お店でくつろぎたいというお客さんも歓迎しておりますので、そうした方々のために時間が経っても楽しめるようなコーヒーを提供しています」(小島さん)
ちなみに、こちらのアイスコーヒーは多くても日に50杯ほどしか提供していない。いつでも飲めるというわけではなさそうだが、機会があればぜひお店に行って飲んでみたい一杯だ。
ツイッターでの反響について、小島さんは、
「こうして取り上げられたことで多くの方に知っていただけるというのは、とてもありがたいと思っています」
とコメントしている。