いよいよ決戦の時...? 地上157メートルの天空フロアに出現した「セーブポイント」がこちら
2021.03.06 11:00
金魚、ミラーボールで演出された異空間
ゴールドタワーは、香川県綾歌郡宇多津町にあるガラス張りのタワーだ。投稿主の6151さんは、こうもつぶやいている。
「ゴールドタワー地上157m天空フロアにある金魚と空を眺めるアートアクアリウム『ソラキン」。煌めくクリスタルやオーブな水槽達がお出迎え。壁面はガラスの水槽が並べられ瀬戸大橋、瀬戸内海や香川の街を背景に泳ぐ金魚達。まるで空を泳いでいるみたいで幻想的な空間だった」
香川県にこんな場所があるなんて......、読者はご存じだったろうか。 まったく知らなかったJタウンネット記者は、ゴールドタワーに取材することにした。
電話取材に応じたのは、ゴールドタワーの榊支配人だった。
「ゴールドタワーが建てられたのは、1988年ですから、もう30年以上も前のことになります。ユニ・チャームさんの所有で、同社の子会社が運営されていたそうです。一見、高層ビルのように見えますが、実は展望台で、地上3フロア『プレイパーク』部分と、天空3フロアの『ソラキン』部分の間は、鉄骨のみで空洞になっています」
外観から見て、30数階あるのではと想像していたのだが、実は空洞だったとは......。
ゴールドタワーとは、なんと大胆な建造物なのだろう。
ゴールドタワー誕生後30年の間には、実は紆余曲折があったという。現在の体制になったのは2018年。リニューアルを行い、2020年、再オープンした。
「アクアリウムクリエイターの宮澤雅教さんに、このゴールドタワーの最上階に来ていただいて、実際に最上階から瀬戸内海を見ていただき、光と空気を感じて、生まれたのがこの『ソラキン』というアート空間なのです。
そこで『MIRRORBOWLER(ミラーボーラー)』というアート集団とのコラボによって、無数の反射と光を放つ、神秘あふれる幻想空間が生まれたのです」(榊支配人)
「ゴールドタワーに隣接する四国水族館が本格的な水族館なので、むしろこちらはアートな空間に徹しました。アートな水槽の中に、人間が創り出したアートな生き物である金魚を泳がせる趣向にしたのです。金魚、ミラーボールで演出された異空間です」と、榊支配人は語る。
天空をゆらゆらと泳ぐ金魚の数は、3333匹という。かすかにアロマの香りも漂わせているらしい。なんとも不思議なセーブポイントである。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「わ、素敵ですキングダムハーツに出てきそうな雰囲気です!」
「現世にもFFのセーブポイントってあったんだ」
「思わず自分の装備を確認してしまいそう」
「ファイナルファンタジー8の魔女ボス」
「いよいよ決戦の時ですね......準備は出来ましたか?」
「ボス部屋前のボスの独特な趣味がにじみ出てる空間だ」
「かっけー!セーブしたい!」と思った読者は、香川県に行こう。
(3月8日16時10分追記:記事初出時、本文中の表記に一部誤りがありましたので、修正しました。)