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田んぼ、夕日、水のせせらぎ... 農村の初夏を捉えた写真に「ノスタルジックすぎて泣きそう」

松葉 純一

松葉 純一

2020.05.28 21:00
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春というより初夏といった方が良い陽気である。

緊急事態宣言も解除され、どこか爽やかな気分になった人も多いことだろう。こんなときは郊外へ出かけて、久々に田園風景などを眺めてみてはどうだろう。いま新緑がまぶしいほどに美しい。

2020年5月26日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

田んぼに水が満たされていく光景を捉えた、みずみずしい写真だ。「田んぼに水が満ちていく時間が好きすぎる」というコメントが添えられている。

投稿者はdokubutuさん(@dokubutu)で、ツイッターには7万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ。ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「田んぼでカエルの合唱が始まると、やっと終わったと思えてくる。同時に畔に穴開けてくるネズミとの戦争が始まる...」
「わかる 流れてる水ってずっと見ていられる 個人的に湧き水とかめっちゃ好きw」
「へりに座って陽が沈むまでボォーっと眺めてたい」
「ノスタルジックすぎて泣きそう」

農村に育った人が懐かしいと感じるのはもちろんだろう。だが、都会育ちの人間まで郷愁をそそられるのはなぜだろう。祖父母の家に連れて行かれた思い出なのだろうか。それとも日本人のDNAの中にインプットされた何かが触発されるのだろうか。

Jタウンネット記者は、この写真を撮影したdokubutuさんに詳しい話を聞いた。

「誰も特段、気にしてもいないけれど、実は良い」

dokubutuさん(@dokubutu)のツイートより
dokubutuさん(@dokubutu)のツイートより

写真の場所について「ここはどこですか?」と尋ねたJタウンネット記者に、dokubutuさんこう答えた。

「写真の場所は 愛知県豊橋市~新城市付近です。 緊急事態宣言発令中は三河地方、解除後も愛知県内で撮った写真です。田植えの頃は、地表における水面の割合が唐突に増し、急激に雰囲気が変わるのが、季節の変わり目と重なって、毎年強く印象に残ります」

4月下旬から5月中旬、愛知県内で撮影された写真のようだ。それにしても田植えの頃の光景がこれほど美しく、心打つものだったとは......。

dokubutuさんが追求しているものは、何なのだろう。

「日常の中に紛れていて、誰も特段、気にしてもいないけれど、実は良い、というものに、ちゃんと気づいていたいと思っています」

ツイッターに寄せられた反響で、とくに印象に残ったことは何だったのだろう?

「子供の頃を思い出す、という反応が多かったので、普段は田園と接しない生活を送る人が多いのだなと改めて思いました」

再び、ツイッターの反応を見てみよう。

「実家が米農家でちょうど先週田植えが終わりました。 父が毎日朝夕2回田んぼに行って、水の量の調節をしています。 水路から田んぼに流れる水を直接目で見ているととても癒されます、もちろん音にも」
「焚き火の炎と同じく自然の揺らぎに魅入られるんでしょうね」
「良いですねぇ その水の流れる音を聞きながら、おにぎりを食べたいものです」
dokubutuさん(@dokubutu)のツイートより
dokubutuさん(@dokubutu)のツイートより

「流れる水を直接目で見ているととても癒されます、もちろん音にも」という感想があったが、水には不思議な力があるようだ。川の流れを見て、聞いて、癒される人は多い。

田んぼに水が満ちていく様子を見に行くなら、今の時期が良い。もう遅い? いや多少遅くても、多分満足できると思う。あなたのすぐそばには、素晴らしい宝物があるのだ。

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