5Gで伝わるカープ選手の息づかい 広島から始まる新しいスポーツ観戦の形
2020.04.17 12:00
提供元:広島県
球場での観戦も変わるかも
山根さんによると、5Gを活用しての8Kワイド、マルチアングルの映像配信はまだ開発段階。8Kワイドとマルチアングルではタイムラグがあるため、実証実験では2つのゾーンに分けての体験となった。
このラグが解消されれば2つを同時に視聴することも可能になり、球場にいるかのような臨場感を味わいながらも、より細部の映像を手元も見ることができるようになる。
また、マルチアングル視聴が球場でも可能になれば、観戦の付加価値になる、と山根さん。中国放送・企画室デジタルコミュニケーション部の遠藤貴士さんも
「タブレットに関してはいままでに感じられなかったシームレスな動きで未来を感じました。実際に球場にこれがあると面白いスポーツ観戦ができると思う」
と感想を述べた。
当然、この技術を活用できるのは野球だけではない。他のスポーツや音楽ライブなどのエンターテイメントにも応用できる。
博報堂DYメディアパートナーズ・テクノロジーソリューション開発部の安島博之さんは、サッカーチーム・サンフレッチェ広島や、アイドルグループ・STU48への展開も視野に入れたいと今後の展望を語る。
さらに、スタジアムの雰囲気をライブビューイング会場で感じられるだけでなく、ライブビューイング会場での熱気をスタジアムにも伝えることも、今後できるようになるのではないか、と未来に思いを巡らせた。
広島からスタートした、新しいスポーツ観戦の形。
これからますます進化を遂げ、全く新しい体験を提供してくれるに違いない。
<企画編集:Jタウンネット>