5Gで伝わるカープ選手の息づかい 広島から始まる新しいスポーツ観戦の形
提供元:広島県
大画面とスマートフォンで試合を観戦
ライブビューイングが行われたのは、広島市にあるNTTドコモの5G技術検証施設「ドコモ5Gオープンラボ HIROSHIMA」。
会場を2つのゾーンに分割し、それぞれで異なる視聴方式を提供した。
1つは、大画面で高精細な映像を見ることができる「8Kワイド視聴」。98インチの大型ディスプレイを2枚使用し、正面から外野まで、グラウンド全体を投影した。

こちらのゾーンでは、バックネット裏に設置されたYAMAHAの立体音響マイク「ViReal」で収録したスタジアムの音声が、前方・後方の2か所に設置されたスピーカーから流れる。ライブビューイング会場でも、まるで球場にいるかのように前方の音は前から、後方の音は後ろから聞こえる、という仕組みだ。
打球の音、捕球の音のみならず、プレー中の選手の声やちょっとした談笑の声も聞こえてくる。15日の試合は新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客だったが、観客が入れば、応援の声も聞こえてくるという。
もう1つは、スタジアム内にいる地元放送局・中国放送の6人のカメラマンが撮影した映像を配信する「マルチアングル視聴」。複数の角度から撮影した映像を同時に配信するもので、視聴者一人一人が見たいアングルを選択して視聴できるだけでなく、他のアングルにタイムラグなく切り替えられる。

